よくかんで食べましょう

今月の給食目標は「よくかんで食べましょう」、そして献立テーマは「かみかみメニュー」でした。この1カ月間、かみごたえのある食材やメニューがいろいろ登場しましたが、よくかむことを意識して食事ができましたか?
給食だけでなく、家の食事でもかみごたえのあるものをすすんで食べるようにしましょう。

6月は食育月間

毎年6月は食育月間です。給食は、児童、生徒のみなさんが「食事の大切さ」や「食事マナー」、「地域の産物や伝統的な食文化」などを学ぶように作られています。給食だけでなく、さまざまな教科からも、食に関することを学ぶことができます。
また、毎月19日は「食育の日」です。
この日の付近に「みえ地物一番給食の日」を設定しています。
今月はA班27日、B班26日が「みえ地物一番給食の日」です。
今月は米、牛乳のほかに「かみかみかきあげ」に使っている米粉、「地物たっぷりみそ汁」の干しいたけ、油あげ、豆腐、みそ、小松菜、水耕ねぎ、「千草あえ」のキャベツの10品が三重県産の食べ物でした。

辛味や酸味で食欲アップ

A班24日、B班25日は、初登場の「雷こんにゃく」です。料理名の由来は、こんにゃくを炒めるときに、バリバリという雷のような激しい音がすることからです。給食では、ゆでたこんにゃくをごま油で炒め、トウバンジャンと唐辛子でピリ辛に味付けしました。
また「あじの梅焼き」は、梅干しを加えた調味料をあじにぬって、オーブンで焼きました。
蒸し暑さで食欲が落ちてくるときには、このようにピリッと辛いスパイスや酸味のある梅干を使うと食欲が向上します。

かみかみメニュー~れんこんのはさみあげ・きなこ豆~

A班23日(B班30日)の「れんこんのはさみあげ」はかみかみメニューの1つです。
給食センターには、揚げ調理をするための大きな揚げ物機があり、5m以上もあるコンベヤーで油の中を流して食材を揚げています。油の温度や揚げる時間を調整することで、カラッとおいしく仕上ります。歯ごたえのいい「れんこんのはさみあげ」になりました。
またB班23日(A班30日)の「きなこ豆」も「かみかみメニュー」です。豆まきにも使う炒り大豆に、さとうとしょうゆのタレをからめ、きなこをまぶしました。
炒り大豆は、生の大豆をから炒りしてつくります。それをすりつぶすと、きなこになります。
カリカリと歯ごたえのある新メニューです。

沖縄料理

今から80年前、太平洋戦争の末期の6月23日、沖縄でたくさんの県民を巻き込んだ地上戦が終わりました。
今では平和を祈る「沖縄慰霊の日」となっています。そこでA班19日、B班20日は沖縄の郷土料理や沖縄ならではの食材を取り入れました。
沖縄発祥の「タコライス」は、メキシコのタコスの具をごはんにのせた料理です。「にんじんしりしり」や「もずく」も沖縄でよく食べられています。沖縄料理を味わいながら、平和について考える機会になればと思います。

かみかみメニュー~かみかみサラダ~

A班18日、B班17日の「かみかみサラダ」は、かみかみメニューの1つです。
細かく刻んだ「大豆」と、粒のままの「枝豆」などが入っていて、かみごたえのあるサラダになっています。
よくかんで食べると、歯と口の健康や、脳の働きにもよい効果があります。
日ごろからいろいろな食材の食感を意識して食べると、かむ回数が増えますね。

夏野菜~ピーマン~

ピーマンは6月から夏にかけてたくさん収穫できる夏野菜です。
太陽をいっぱい浴びたピーマンはビタミンCが多く、100gあたりのビタミンCはレモンより多く含まれています。ビタミンCには夏の暑さや紫外線から体を守る効果があります。ピーマンに含まれるビタミンCは、熱に強いため、炒められた食材からでもしっかりとることができます。

切り方を変えて、かみごたえアップ!

給食のカレーライスは、豚肉が入るポークカレーや、鶏肉のチキンカレーが定番です。
A班13日、B班12日のカレーは「ポークカレー」でしたが、今回の豚肉は、いつもの薄切りではなく、角切りのものを使っています。
肉や野菜は切り方を変えると、かみごたえが変わり、大きく切ることでかむ回数をふやすことができます。
また、ごぼうサラダのごぼうも、かみごたえのある「かみかみ食材」です。
どのメニューもよくかんで食べましょう。

かみかみメニュー~かみかみ鶏そぼろ丼~

A班10日、B班11日の「かみかみ鶏そぼろ丼」はかみかみメニューです。
この鶏そぼろ丼の具には、れんこんやこんにゃく、いんげんなどが入っています。いろいろな食感があり、ご飯といっしょに食べることで、より多くかむことができます。
あごの筋肉は、体中の筋肉の中で一番強い力が出せるそうです。
かたいものをかむときには、60kg近い力が歯にかかります。かたいものも食べられるように、歯を大切にして、おいしく食事をしていきましょう。

かむことで食中毒予防?!

6月は梅雨の時期ですが、夏のような暑さの日もあり、食中毒が起きやすくなります。
実はよくかんで食べることで食中毒を予防することができます。
よくかむと食べ物は細かくなり、胃液に触れる面積が増えます。胃液は強い酸性なので、食中毒を引き起こす細菌をある程度殺菌するからです。
食事中に水分を取りすぎると、殺菌力が低下するので、食べ物を飲み物で流し込まないようにしましょう。